Monday, August 08, 2016

国連人権理事会諮問委員会17会期始まる

8月8日、ジュネーヴの国連欧州本部で、人権理事会諮問委員会17会期が始まった。諮問委員会は、人権理事会の下に置かれたシンクタンクで、18名の専門家委員によって構成されている。このところ2月と8月にそれぞれ5日間の会期で開催されている。
初日は、委員のほかに、オブザーバーとして各国政府(60か国くらい)や国際機関代表、及びNGO(10人くらいか)が参加した。重大人権侵害のため亡くなった人々への黙祷をささげたのち、審議に入った。

「保護者のいない移住子ども」起草委員会の報告で、起草委員長のアナトニア・プラド委員が簡単な発言。次いで、ハナニア・デ・ヴァレラ委員(報告者)が、今回準備した報告書(A/HRC/33/53. 2 August 2016)のプレゼンテーションを行った。保護者のいない移住者の子どもが世界各地で置かれている状況を、人身売買、子ども労働、子ども兵士、強制結婚、性暴力被害、性的搾取被害などにわけて紹介した。さらにロレンス・シャズルネ委員が補足発言。以上の3人はみな女性委員だ。諮問委員18人のうち女性は6人いるが、「子ども」のテーマで発言したのは女性のみ。政府ではキューバ、ヴェネズエラ、ブラジルなどがサポート発言をした。