Friday, February 19, 2016

ファン・ゴッホ美術館散歩

雨があがったが空気の冷たいダム広場を通り抜けてアンネ・フランクの家に着いたが、200人以上の行列ができていた。やむをえず外から建物を写しただけで、ダム広場に戻り王宮の中を見学してから、トラムでファン・ゴッホ美術館に移動した。

ファン・ゴッホ美術館ははじめてだった。最初のフロアには「ファン・ゴッホと目と目を合わせて」と題して、10点ほどの自画像と、年譜が掲示されている。自画像は自我像、と呟きながら、デューラーやセガンティーニとの違いを思い、バロットンやクレーの自画像と比較してみる。本館1階は「ファン・ゴッホ1883-1889」で、代表作、農民の画家、基本に立ち返って、新しい視点、パリの現代美術、芸術家の友人たち、開花期、日本へのあこがれのパートからなる。日本は広重の習作。2階は「ファン・ゴッホ、クローズアップ」で、書簡、家族、芸術的交流、ポンタヴァンでの友人たち、描画家としてのファン・ゴッホなど。3階は、「ファン・ゴッホ1889-1890」と題して、描く、ただ描き続ける、自然にインスパイアされて、ファン・ゴッホの影響。全体が3部構成となっているが、年代順であると同時に、テーマ別になっていて、順路通りに見ることで理解が深まる。初期の農民、農作業の時期から、点描、線描を用いた輝く風景画の時期、そして人物像と、構成・構図の変化、色彩の変化、技法の変化を追いかけながら見ることができる。「ひまわり」はなかった。ひまわりには5種類あるが、ここには1つ所蔵。しかし、現在、修復・調査のさなかということで、レプリカが置いてあった。これまでいくつのひまわりを観たのか、どのひまわりなのか、正確に記憶していないが。ゴッホの影響を受けた画家として、ルドン、ムンクや、イスラエリのひまわり+が展示されていた。しかし、ボナールの雨のモンマルトルもそこに展示していたのは、かなり無理がある。