Monday, August 24, 2015

ベルン美術館散歩

ベルン美術館は「光の石」展が開催されていた。ガラス工芸か何かかなと思いながら行ってみると、近代絵画の展示だった。光る石、輝く石、輝石、クリスタル、氷河などを描いた作品だ。第1の視点は「クリスタル――秩序、力、愛、死」。エルンスト・ヘッケル、ユタカ・ソネ、アルフレド・エルハルト。第2の視点は「山脈のクリスタル」。フォン・ヘラー、カスパー・ヴォルフ、カラーメで、アルプス風景画。第3は、「クリスタルの構築物」。ブルーノ・タウト、ハンス・シャロウン、ヴェンツェル・ハブリク。第4は「抽象イメージのデザイン」アドルフ・ヘルツェル、ライオネル・ファイニンガー、パウル・クレー。第5は「現代アートにおけるクリスタル」。ヨーゼフ・ボイス、マリーナ・アブラモヴィック、アウグスト・ジャコメティ、メレト・オッペンハイム。学芸員の工夫が良くわかる展示だった。
もちろん、常設展も見てきた。何度も見ているが、ドガ、ベックリン、ヴォルフ、バロットン、ホドラー、アンカーをはじめ、スイスを中心に西洋絵画。ベックリンが3点あるのは忘れていた。人魚と死をモチーフにした作品は重要。クーノ・アーミエ、シャガール、マルクも。