Wednesday, August 05, 2015

グランサコネ通信15-01/CERDコスタリカ審査

8月5日、人種差別撤廃委員会CERDのコスタリカ政府報告書審査が始まった。CERD87会期は、ジュネーヴの、国連人権理事会などが開催されるパレ・デ・ナシオンの会議室で開かれている。いつもは国連人権高等弁務官事務所のあるパレ・ウィルソンで開かれるが、今回は事情によりパレ・デ・ナシオンだ。87会期は8月3日から28日まで4週間。そのうち半分くらいは更改で、NGOも傍聴できる。4日午後にコロンビア政府報告書の審査、5日午後からコスタリカだ。
コスタリカ報告書(19~22回)審査には本国からも官僚たちが来ていたが、在ジュネーヴ外交部のクリスチャンやダヴィドも出席していた。NGOは30名くらい傍聴。
最初にコスタリカ政府から報告書のプレゼンテーション。報告書は、(1)条約1条、2条、7条、(2)条約4条、(3)条約5条、(4)条約6条の4つに分節されているが、(1)と(3)が中心。
2013年に作成した「人種主義、人種差別、外国人排斥から自由な社会のための国家政策」案が目を引く。かなり包括的な案のようだが、まだ案のようだ。しかし、一部履行しているような話でもあった。政府各省庁を横断する委員会「国際人権義務の監視と履行のための省庁横断委員会」も重要だ。コスタリカには、黒人(アフリカ系)、ムラート(先住民など)、中国系、そして83.6%の「白人とメスティーソ」がいる。白人とメスティーソが一括されていて、それぞれの比率は延べられなかった。中米ではコスタリカだけ白人志向がきわめて強く、サンホセの町を歩いて見ると白人が圧倒的に多い。南部に黒人や先住民の多い地域があると言う。モリヨ・マルティネス委員が基調報告をして、アフトノモフ、リングレン、ケマル、バスケス、アミル、カラフ委員などが次々と質問した。回答は6日午前。
          *
ジュネーヴは猛暑だ。昼間はかなり気温が高く、体感では33度くらいはあった。見事な快晴で、乾燥しているので、東京とはまったく違うが、それでも結構暑い。20年来、8月はジュネーヴだが、こんなに暑いのは珍しい。もっとも、日陰や、夜は、ずっと過ごしやすい。