Wednesday, November 26, 2014

特定秘密保護法批判の書またひとつ

宇都宮健児・堀敏明・足立昌勝・林克明『秘密保護法』(集英社新書)

強引に「成立」させられた特定秘密保護法に対する批判の書物は既に何冊も出ているが、本書はコンパクトな新書で、「誰が、何のために秘密保護法をつくったのか」(堀)、「超監視社会への道」(足立)、「知る権利の妨害と闘う」(林)、「憲法と秘密保護法」(宇都宮)。大半の内容は知っていることだが、フリーランス連絡会を母体に、秘密保護法施行の差し止め訴訟のことは断片的にしか知らなかったので、本書が参考になった。本年3月28日、43人の表現者たちが、憲法違反であることの確認、施行の差止め、賠償請求の訴状を提出したと言う。執筆者はいずれも知り合いだ。足立昌勝・関東学院大学名誉教授は大学院の先輩で、何かとお世話になった。現在は救援連絡センター運営委員としてご一緒させてもらっている。