Monday, January 20, 2014

再稼働ありきの政府・ニセ規制委員会批判

再稼働阻止全国ネットワーク編『原発再稼働絶対反対』(金曜日)                                                                               泊、六ヶ所、東通から、伊方、玄海、川内まで、全国各地の原発及び関連施設の反対運動・監視行動に取り組んできた人々による再稼働阻止ネットワークの協働による1冊だ。それぞれの原発・施設の特徴、地域への押しつけの経過、反対運動の取り組みなどが簡潔に報告されている。各地の原発情報や反対運動の本はすでにたくさんあるが、本書は再稼働阻止に焦点を当てている。また、横須賀原子力空母も対象に加えている。                                                                                         広瀬隆「再稼働して自殺しなさい」では、「原発を動かしたいなら動かしなさい。日本の滅亡は、眼の前だ。早く断崖から飛び下りなさい。安倍政権を選んだこの国民は、死に急いでいる。われわれが救わなければならないほどの価値を持っていないようだ。否この人たちは、メディアから事実を何も知らされていないだけだ。」と、著者らしい文章を載せている。反発する人もいるかもしれないが、作家の警告としては巧みな表現というべきだろう。天野恵一「再稼働のための『原子力規制委員会』」では、アクセルとブレーキが一緒になった組織と活動のインチキさを確認し、田中俊一委員長の正体を指摘・指弾し、再稼働阻止の闘いを改めて決意し、呼びかけている。