Wednesday, September 11, 2013

日本軍性奴隷制・ジュネーヴ・シンポジウム

9月11日、ジュネーヴの国連欧州本部の会議室21で、アムネスティ・インターナショナル主催のサイドイベント「日本軍性奴隷制の生存者に正義を」が開催された。サイドイベントというのは、9日から、同じ国連欧州本部の会議室20で国連人権理事会第24会期が開催されているので、そのサイドイベントという意味である。イベントを準備したのはAIと韓国挺身隊問題対策協議会である。開始直後に数えた時は90名の参加。その後出入りがあった。冒頭に挺対協が持参した被害者証言ビデオを上映。続いて、挺対協のユン・ミヒャンが基調報告。そして、韓国の被害生存者キム・ボクドンさんの証言。台北婦女救援基金のファン・シューリン発言。そして、国連人権理事会の特別報告者パブロ・デ・グリーフ報告。国際活動の紹介として、キャサリン・バラクラフ(AI東アジアキャンペーン担当)、及びジュンヨン・ジェニー・ヘオとクボタ・ハルホ(ともにカナダから来た若手活動家)。最後に、私が、日本政府が補償を怠り、正義が実現されていないことについて発言。この問題に取り組んできた人なら知っていることばかりなので、詳細は省略。                                                                                        パブロ・デ・グリーフ特別報告者は、2012年から、国連人権理事会の「真実、正義、補償、再発防止保障の促進に関する特別報告者」である。2001年から、ニューロークで「移行期司法のための国際センター」研究局長であった。その前は、ニューヨーク州立大学の哲学准教授で、倫理学と政治理論も教えていた。民主主義、民主主義理論、道徳・政治・法の関係に関する研究をし、著作を公表し、移行期司法のための国際センターで関連著書を出している。シンポジウムでの発言では、日本軍「慰安婦」問題について、クマラスワミ報告書やマクドゥーガル報告書などをもとに国際法上の結論が出ていることを指摘し、それに対して日本政府が正義を提供したかどうかが問題と詩、謝罪、補償、教育(歴史教科書問題)などについて発言した。私が言うべきことの多くを、グリーフ特別報告者が言ってくれたので、私は少し予定を変えて、90年前の9月に起きた関東大震災コリアン・ジェノサイドの話や、2000年女性国際戦犯法廷のこと、麻生のナチス発言にも触れた。そして最後に、最近始めた8月14日を国際メモリアルデーにしようという運動の紹介をした。国際メモリアルデー運動の8月集会宣言文は会場で配布した。要領を得ない発言だったが、終了するや韓国の外交官がやってきて「とてもよかった」と言ってくれた。たぶん、国連ではろくでもない日本外交官にしか会えなかったので、私の報告がまともに聞こえたのだろう。オランダの日本軍収容所被害者で、対日道義請求財団のアドリアンセン・シュミットさんやブリジット・ファン・ハルダーさんも参加。というわけで、CORNALIN,Valais Sion, 2010.