Wednesday, June 12, 2013

ヘイト・スピーチ処罰実例(10)

チェコ政府が人種差別撤廃委員会に提出した報告書(CERD/C/CZE/8-9. 9 August 2010)には、国民、国籍又は人種に対する攻撃や、人種的憎悪の煽動の犯罪統計が紹介されている。                                                                               刑法第260条(個人の権利や自由を抑圧するための活動の支援や促進):35件(2005年)、29(2006年)、47(2007年)、42(2008年)                                                             刑法第261条(個人の権利や自由を抑圧するための活動への共感を公に表明する犯罪):73(05年)、72(06年)、63(07年)、68(08年)                                                                    刑法第198条(国民、民族集団、人種及び信念への中傷):63(05年)、63(06年)、28(07年)、41(08年)                                                                       刑法第198条a(人の集団に対する憎悪の煽動、又は権利や自由を制限するための煽動):14(05年)、23(06年)、13(07年)、11(08年)                                                    刑法第196条2項(住民及び個人に対する暴力):29(05年)、59(96年)、18(07年)、25(08年)。                                                                          事案の具体的な内容は書かれていないが、人種的憎悪の煽動や暴力行為が数多く捜査・訴追されていることがわかる。